オーストラリアで子宮頸がん(HPV)ワクチンを接種した体験談
日本人は、オーストラリアからの信頼度が高くVISAの申請に健康診断は必要ありません。それもあってかオーストラリアの滞在が長くなると、いつの間にか自分の健康状態をあまり気にしなくなってしまいます。
生活環境が変わるのと同じように、オーストラリアで新しいパートナーができる女性も多いですよね。子宮頸がんの原因となるHPVウイルスは性交渉からの感染で、そのリスクは常につきものです。虫歯治療のように簡単に治せるものでもありませんし、メディケア(国民保健)に加入することのできない一時滞在VISA保有者は特に健康に気を付けないと、いざという時に高額な医療費が必要になることも十分にあり得ます。
まだ子宮頸がんワクチンの接種が済んでいない女性の方は、私の体験談を参考に、検討をしてみてください。
オーストラリアの子宮頸がんワクチン
オーストラリアではメディケア保有者は無料で打つことができます。学生保険のOSHCやワーホリだと海外旅行保険はカバーされている範囲が異なってきますので、事前に保険会社に確認する必要があります。
全額負担になると$200〜$300かかります。
子宮頸がんの原因となる9種類のHPVからの感染を予防することができる。
9歳から25歳までは1度の接種。25歳以上は合計3回の接種が必要とされています。
25歳以上は5年に1回の検査費用が無料ですが、GPの診察料は別で必要になります。
子宮頸がんワクチン接種の流れ
ここからは私の体験から流れを紹介します。
日本ではいっさい検診や予防接種を受けないままオーストラリアへ渡豪し、韓国人のパートナーができてからも27歳まで検査をしていませんでした。GPへOCピル(低用量ピル)の処方箋をもらいに行った際に、検査と予防接種を勧められたのをきっかけに受けることに。
①HPV検査
オーストラリアでは産婦人科はなくGPでの検査、予防接種をします。検査前に問診で、生理周期など必要なことをいくつか聞かれます。
まず初めに、予防接種の前にそもそもHPVに感染していないか、子宮が健康な状態かどうかを検査します。最初に簡単な説明を受けて、クスコ(膣鏡)という特殊な器具を入れて子宮頸部を確認するのですが、痛みはなく少し「ヒヤっ」とするくらいで、検査自体はすぐに終わります。
採取した細胞の検査結果が出ると再診の連絡が来るので、GPの予約をいつも通りします。
②検査結果
ここで、前回の検査結果を聞き、問題がなければそのままPrescription(処方箋)をもらえます。実際に注射は別の部屋で行われるので、一度GPを出て併設もしくは最寄りの薬局でワクチンを自分で購入し、そのままGPの受付へ戻ってすぐに打ってもらうことができます。時間がない場合は別の日に戻ってくることもできますがその場合はGP予約は必要なく受付へワクチンを渡してください。(クリニックによって予約が必要なこともあるので、一応事前に確認をしておくことをお勧めします)
③初回ワクチン接種
私は、Prescriptionをもらいそのまま薬局でワクチンの購入をし、GPに戻り打ってもらいました。待合室で10分様子を見て、特に問題がなければそのまま帰宅します。
注射の痛みはインフルのワクチンに似ていて、接種当日は腕が少し痛む程度でした。
④2回目・3回目のワクチン接種
初回のワクチン接種から4ヶ月ほどでGPから次の診察予約をするようにと連絡がきます。最後の生理が終わってから出来るだけ早めにGP予約をしましょう。3回目も同じ流れで接種します。
3回のワクチン接種を終えると、その後5年に1度の検診でチェックすることになります。
実際にかかった費用(ahm)
私はahmのOSHC学生保険を利用しており、GPもキャッシュレスが利用できる場所を選んでいたので診察料は無料。
ワクチンは$200を最初に自己負担し、受け取ったインボイスから保険会社に請求をし、$70の返金がありました。
それでも$130を3回も自己負担する必要があるので、安くはありませんね。自分の健康を守るためだと思えば、一時的な出費に過ぎませんが、、、。日本にいるうちに済ませておけばよかったなぁというのが本音です。笑