ABN「個人事業主」のインボイスの作り方・無料サイトの紹介

オーストラリアで個人事業主に登録が必要とされているABN(Australian Business Number)。

ビジネスオーナーとしてはたらいているということになりますので、タックスワーカーよりも自分の責任が増えてきます。その中の一つが「インボイス」。

見かけ上は、会社のボスに雇われて働いているように見えていても、ABNを利用して給料を受け取っている場合はボスとのビジネス契約をして個人事業主として働いているということになります。

例えば週払いの場合、毎週ABN労働者がインボイス(請求書)をボス(契約先)に渡し、その後給料を受け取るとい仕組み。

ちなみに、インボイスの作成は法律で個人事業主に義務付けられています。勤務先に言われるがままにABNで働いている人は気をつけましょう。

コンストラクション業界の現状を話すとABNで契約をしてもインボイスなしで給料を受け取り続けていることが多いです。タックスリターンをきちんとしていれば、インボイスがないことで困ることはほとんどないようですが、インボイスはABN労働者の収入を証明するものの一つですので将来的にその職種から就労ビザや技術ビザ(永住権)の申請を考えている人は必ず必要になってきます。

例外もあり、ABN労働者の代表的な仕事の一つUberのように会社が全て管理しているためインボイスの個人作成は必要ない場合もあります。

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インボイスの作り方

基本記載事項

事業主(自分)の情報

  • ビジネスネーム(あれば)
  • フルネーム
  • 住所
  • 連絡先(電話番号・メールアドレス)
  • ABN

請求相手ボスの情報

  • フルネーム
  • 住所
  • 連絡先(電話番号・メールアドレス)

【インボイスナンバー】

レシートナンバーのようなもので、各インボイスを識別するための番号です。

【振込先情報】

  • 銀行名
  • 口座名義
  • BSBナンバー
  • アカウントナンバー

GSTの記載

まずは自分がGST登録事業者かどうかを確認しましょう。年間の売り上げ75000ドルが予想される時にGSTの登録が義務付けられていますが、たまにこれが何か分からないまま無駄に登録をしてしまっている人もいるようです。

インボイスの記載方法が変わるだけでなく、自分の給料や勤務先のタックスリターンにも影響してくるので、必ず確認しましょう。

GST登録の有無の確認はここからできます→ ABN look up

Goods & Services Tax (GST)」の欄に「registered」とあれば登録されていることになります。

*過去にすでにGST登録をしたまま働いていて、今になって「キャンセルしたい」となった場合は契約先にも影響が出ますので、プロの会計士に相談することをおすすめします。

GST未登録

GSTの記載は必要ありません

GST登録済

GSTを自分の給料に上乗せで受け取る場合⏩給料+GST10%=合計(例:$300+$30GST=$330)

GSTを自分の給料に含めて受け取る場合⏩GST(給料の1/11)として計算(例:$272.73+$27.27GST=$300)

おすすめのインボイス作成無料サイト

Online invoice genelater

業種ごとに好きなテンプレートを選択し、GST%やレイアウトの設定ができボタンひとつでPDFで保存が簡単にできます。GST%を設定すれば自動で計算をしてくれるので、正確な金額を入力することができます。

このサイトはメールの登録なしですぐにダウンロードができるので、余計な手間がなくテンプレートが充実していて使いやすくおすすめです。

もちろん簡単な登録さえしてしまえばインボイスを作成して保存できるサイトも他にありますので、自分の使いやすいものを選んでみてください。

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