海外にも仕事ができない理不尽上司はたくさんいる。【対処法とアドバイス】
人間界の性というのでしょうか。職種に関係なく、組織の中で働かなくてはいけない環境の場合、どこに行っても「真面目に働く人」「働いているように振る舞う人」「サボる人」という分類それぞれに必ず当てはまる人がいます。
私は現在オーストラリア在住で、過去5年でいくつか違う職種で働いてきましたが、この法則だけは国籍関係なくどの職場でも存在しているんだとつくづく感じます。
海外ですでに働いている、もしくはこれから働こうと思っている人に対処法と一緒にアドバイスができたらと思います。
海外にも仕事のできない上司はいる
日本ほどの上下関係は厳しくないものの、上の立場の人間が「仕事ができない」というのはよくあります。
海外だからといって例外ではありません。
- 自分の意見が全て正しいと思っている
- 他人の助言を聞くことができない
- 人の話を聞いていない
- 自分のミスを認めない
- 言い訳や、愚痴が多い
すでにいくつか当てはまる人はいませんか。。?
こういう人の多くは、自分のスキルレベルがどの程度なのかが理解できておらず過信している傾向にあります。時に、経験から部下に正しいアドバイスをすることができますが「なぜそうする必要があるのか」理由が説明できません。
「私が言ってるのだから、そうしなさい!」スタンスなのです。根拠がないまま仕事をさせられている部下は、他の場面で臨機応変に対処することができなくなってしまいます。
さらに人の話を聞けない人が多く、自分の支持ミスでも頭ごなしに注意することしかできない結果、原因を明確にせず次回対策をしないまま、また同じようなミスが起きてしまい、、、、、。と悪循環。
どんな人にもプライドがありますが、仕事ができない上司のプライドが高いと能力の高い人を認めたくない気持ちから、理不尽なことを言い出します。特に仕事のできる部下の成長が早い、むしろ自分より仕事ができてしまうのは立場的に困りますからね。なんとしてでも自分の方が仕事できるように見せるために、意味もなく問題点を作り上げて部下を吊し上げます。
海外だと、自分の意見も主張し仕事の効率化のために上司も部下の話に耳を傾け、改善に繋げる。ということが日本よりも当たり前とされていますが、それは上司がその立場の仕事を全うできる人間の場合のみ。
海外ドラマのような、仕事のできる上司だけでないことを理解しておきましょう。
理不尽を受け入れる必要はない
私自身が、超日本人気質だったこともあり以前までは多少理不尽なことを言われても我慢していました。いつまでも新人扱いされるのが嫌だったり、私が人の倍以上の仕事量をこなしても、何かとケチをつけられたり。
他にも不満がいくつかありましたが、「辞める」という選択肢が億劫に感じて、長い間我慢をしていました。それが長年、日本で働く中で当たり前になっていました。
理不尽を受け入れる必要がないと感じたのは、ローカルの多国籍な職場で働き始めた頃。誰もが、自分の意見を主張し職場のボスにはそれを聞く体制があり、それが当たり前であることを理解しています。
自分が理不尽だと感じた時、我慢をするのではなく自分自身の主張をします。外国で言葉の壁もありますし、もしかしたら、自分に落ち度がありそれに気づけていない可能性もあります。相手の態度を改善してもらうきっかけにもなるので話し合いの機会はとても大事。
大切なのは、自分ができることまで「出来ない」と判断されないようにすることだと思います。相手が、あなたをその程度のレベルとして扱ってもいいと思ってしまうことはあなたのキャリアアップの邪魔になりますからね。
納得がいかなければ、しっかり話す機会を作りましょう。
理不尽な/仕事のできない上司の対処法
自分の納得のいく話し合いがだきなかった時はどうしたら良いのでしょうか?
段階別に対処法を紹介します
①話は聞くが、自分の意見は曲げない
あなたがその職場では新人の場合は上司が納得のいく説明をしてくれなかったとして話を一応、最後まで聞いてくれるのであればそれ以上は聞き入れた上で、後で思い返すようにしましょう。その場では上司はあなたに「自分は今までこうしてきたのだから、これが正しい」ということにしたいのです。客観的にその問題を見つめ直し、自分に落ち度がなければ、上司からの文句を避けつつ正しいと思う方法で仕事をしてあなた自身のスキルアップを優先しましょう。
②話を最後まで聞いてくれないor有無を言わせない
根拠のない当てつけのような事は、その場では聞き流し別のタイミングで他の上司に別で確認を取りましょう。その方が確実ですし、時間を無駄にすることがありません。よくあるのが、なぜそうするのか理解せずになんとなく作業し、自分の型を押し付けているだけ。さらに上の上司に確認をするとハッキリとした理由があるか、実はその方法が絶対でなかったりします。
③話にならなず、自分の仕事の妨げになるほど
これまたよくいるのが、自分の仕事できるアピールをしたいがために人の仕事を奪ったかと思ったら、結果スピードが追いつがず仕事量を増やして戻してくる人。それを見越して「大丈夫です、任せてください」って伝えても、自分の得意分野を人に取られたくないがために邪魔してくるのです。ここまできたら、やりたいようにやらせましょう。他の仕事をテキパキこなし仕事を横取りした上司が助けが必要そうでも、それはあなたの仕事ではありません。
このレベルまでいくと、あなたの仕事量が増えるだけです。上司をうまく動かすことができれば良いですが、大体の場合はあなたの仕事量が増えるだけです。
自分の仕事のスキルアップをすることで、だんだんと落ち着く場合もありますので、あなた自身にその職場での伸び代がまだあるなら、上司のことはうまく流しつつ自分の改善点を見直していきましょう。
そこまでしてもまだ状況が変わらない、もしくは仕事量が増えるだけで何もこの先スキルアップが望めないと感じるのであれば、【職場を変える】ことを視野に入れるか【さらに上の立場の上司に相談】しましょう。
アドバイス
今までに経験があったとしても、新しい職場で働くとなると自分よりも仕事のできない人間が上の立場だったりします。
そんな中、あれこれ理不尽なことばかり言われて責め続けられると「自分はもしかして仕事ができないのか」なんて落ち込んだりすることもあるかもしれません。そんな時は、できるだけ客観的に自分の仕事のレベルを見るようにしましょう。
単なる実力不足、知識不足で、上司からのアドバイスが理不尽に聞こえていることもあります。そんな時は素直に自分の未熟さを受け入れて改善に取り組むことです。
これらを考慮した上で、まだ上司の仕事レベルに疑問があるのであれば、賢く自分の選択をするべきです。
「一つの職場で長く勤めることが良い」わけではありません。「自分に悪影響な職場を辞めるのは当たり前」だと思いましょう。
私自身、どうしても納得のいかない給料格差と仕事量に不満があり、相談を重ねた上で自分のキャリアアップのためにその職場を離れることにしました。結果的に、以前よりも好条件で仕事量も軽くなりました。
向上心がある人であれば尚更、環境選びには気をつけましょうね。