英単語学習を簡単かつ早くする方法「中上級者向け」
中学、高校の英語は得意だったはずなのにまだまだ知らない単語がたくさんある。個人学習ではなかなか覚えることができず伸び悩んでいる方に効率よく英単語を覚えられるヒントを教えたいと思います。
人それぞれ、覚え方にはタイプがあるかと思いますが、量と効率を重視したい人にはこの記事で紹介する方法がおすすめです。
・義務教育で学んだ英単語は大体覚えている
・日常会話はできるが知らない単語によく出くわす
・海外の一般的なニュースが理解できるくらいになりたい
・海外の大学進学を考えている
覚える英単語の数
ネイティブの大人の会話をだいたい理解できるようになりたいのであれば、10000単語を目標にするのが妥当だと思います。
英語の単語は現在100万語以上あると推測されており、さらに毎年、数千語ずつ増加しているのだそう、、、、。日本語は3万から4万語と言われているので、日本語と英語とではは比にならないほどの単語量の差があることが分かります。
かといって、100万語近くも覚えなければ英語ペラペラにはなれないのかというと、そうでもありません。実際にネイティブが日常会話で使用しているのは3千から4千語。大人が知っている単語はその10倍の3万前後。
日本の義務教育で覚える数は数は2,500語なので、数だけ比較すれば高校生までの勉強ができていれば日常会話はできる計算です。
実際、ワーキングホリデーや語学留学をする人たちはこのくらいのレベルの人が多く、知っている単語と簡単な文法で繋ぎ合わせることである程度の会話はできるんですよね。
おそらくこの記事を読んでいる方は、この上のレベルに行く必要がある人たち。ネイティブの話す内容を完全に理解できるようになるには、今まで勉強してきた単語の正しい意味や使い分けの方法を知ることも必要です。
日常的に新しい単語を学ぶ意識をする
日本にいるなら、海外ドラマやYoutubeなどを英語で視聴する機会を増やし、分からなかった単語や気になるフレーズはメモをする癖をつけましょう。
私のおすすめの方法は
①単語の意味を英英辞典で調べる
正確な意味を知ることが大切なので、和訳ではなく英語での説明で理解しましょう。単語検索にはLONGMANが使いやすいサイトです。
②単語の意味を日本語で調べる（ココを省けるとGOOD！）
最初のうちは、英英辞典で理解したものの仮答え合わせのようなもので使ってもいいかと思いますが！！重要なのは英英辞典で出てきた意味で理解することです。
③例文を自分で作る
短い例文でいいのでメモの完成形としてこれをします。実際の自分の経験から紐づけると忘れにくくなりますし、単語だけメモをして後から見た時にまた辞書で調べるところから始まらないようにするためです。（日本語訳は絶対書かない）
④隙間時間に読み返す
自分の例文メモを読みながら意味の確認や、新しいシチュエーションで文を考えてみたりします。
English Vocabulary in use
10000もの単語学習をするとなると、ひたすら単語と意味を記憶していく方法では時間がかかり過ぎてしまいます。そのために上で紹介した日常的な習慣も大事なのですが、もちろん自己学習がメインのポイントになります。
英単語の辞書からはイメージしにくい単語の使い分けの方法や、単語の前後にルールがあったりもします。より正確で実用的になるように勉強するのにおすすめなのが、ケンブリッジから出ている「English Vocabulary in use」です。
＊スクリーンショットは私が使っていた古いバージョンですが、現在のバージョンでは若干の改訂がされているだけでほぼ見た目は同じです。
この本の使い方、勉強の進め方のアドバイスから始まります。かなり参考になるものなので、絶対に飛ばさずに読んでください。
ただ単語がリストになっているのでわないのが普通の参考書とは違い、文法的なものも含めて余すことなく全てのルールに沿いながら単語学習を進められます。もちろんトピックごとに常識的に知っておくべきものが詰め込まれています。
数ページ見るだけでわかると思いますが、単語をただ記憶をするという作業が必要ありません。覚えられなかった単語があれば、もう一度その項目に戻って繰り返し読み、練習問題で実際に使えるようになります。
この本を１週終える頃には、新しい単語を覚えるためのコツが掴めるようになり参考書なしでもスムーズに覚えられるようになります。
私がよく例えるのが、日本の漢字です。
日本人にほとんどの人が勉強したことない、あまり見ない漢字でも漢字の成り立ちから予想して音読みくらいは当てられたりしますよね？それは、今までの経験から読み方の一貫性などを知っているからなんです。
これと同じようなシステムで学習を進められるのが「English Vocablary in use」です。
ニュース記事を読む
ある程度、わかる単語が増えてきたなと思ったら英語のニュース記事を読み、難しい単語への抵抗をなくしていきましょう。
大学進学や海外で就職を目指すのであれば、絶対にお勧めする勉強法です。
苦痛にならない程度に、でも毎日欠かさずに読むことで参考書を使っているときと同じように単語数を増やしていくことができます。
私がよく利用しているのがオンラインBBC News。日本のニュースも英語で読めるので、海外の全く新しいニュースと違い内容が頭に入りやすいです。