英語が上達しない原因?【collocation /コロケーション】とは。勉強方法を紹介
英語を勉強しても勉強してもなかなか上達しない人。あなたに足りていないのはコロケーション(連語)の知識かもしれません。文章力を上げるだけでなく、ネイティブ英語を目指しているのであればコロケーションは必要不可欠です。
collocation(コロケーション)とは
コロケーションというのは、文章にしたときに自然な成り立ちになる2つかそれ以上の単語の組み合わせのこと。「文法は合っているはずなのにネイティブにすんなり理解してもらえない」現象はこれが原因です。
日本語で連語といっても馴染みがないのは、日本の義務教育で重要性を教えられてこなかったことに加え、日本の参考書には集中的にコロケーションを学習するために詳しく記された本が少ないためでもあります。
単語の組み合わせにはいくつかの種類があります。
形容詞+名詞(Adjective+Noun)
特定の名詞とよく使われる形容詞があります。
bright colour/ brief chat / major problem / key issue など
名詞+動詞(Noun+Verb)
特に動詞と名詞の組み合わせは頻繁に利用されます。
economy boomed / company grows / launched product / poses a problem など
名詞+名詞(Noun+Noun)
a…..of…..というパターンでよく使われます
a sugar of anger / a sense of pride / a pang of nostalgia など
動詞と前置詞表現(Verbs and expressions with prepositions)
一部の動詞は、特定の前置詞表現と連結されます。
swelling with pride / filled with horror / burst into tears など
動詞+副詞(Verb+Adverb)
いくつかの動詞は決まった副詞で表現されます
pulled steadily / place gently / whisper softly など
副詞+形容詞(Adverb+Adjective)
一部の形容詞は特定の副詞と一緒に表現されることがよくあります
happily married / fully aware / blissfully unaware など
コロケーションは英語の勉強に必須?
正直に言えば、コロケーションを知らなくても伝わったり相手に汲み取ってもらうことはできます。しかし、それは相手側からすると「おそらく、こういう言いたかったのかな?」と推理をしての理解をしているのであって、文章の不自然さはそこにあります。
日本語で例えると、「昨日、友達に見てきました」と言われたら変な感じはしますが、なんとなく「昨日、友達に会ってきた」のだろうと考えることができるのと同じです。
なので、コロケーションは自然で正しい英語表現を学ぶためには欠かせないものなのです。
勉強方法
①参考書
⏬私がいつもお勧めしているのがケンブリッジから出ている参考書。内容が充実しており、不足部分がなく基礎的なコロケーションの全てを学ぶことができます。これ一冊で、イディオム(言葉と意味が若干異なることわざのようなフレーズ)のこともわかるようになります。
⏬まだ英語に慣れておらず、日本語版の参考書の方が勉強しやすいという人にはこちらがお勧め。分かりやすい絵やシンプルな説明で簡単にコロケーションのことが分かるようになります。
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本辞書はすでに発売されて好評を博している『Oxford Collocations Dictionary for students of English』の日本語版です。原著の特徴と価値を残しながら、日本の学習者にとって使用頻度の高いコロケーションを厳選し、見出し項目約2500、コロケーション数約14万5000の最大級の英語コロケーション辞典となりました。いままでの英語辞典に出ていなかったコロケーションや、使い方がよくわかる用例が満載です。
②ドラマ・映画
海外ドラマや映画は、コロケーションを体感的に学ぶ貴重な材料です。参考書から学んだことも、実際にネイティブが使っている場面を聞き始めて定着します。音で覚えるという感覚は記憶に残りやすく、忘れにくいのが特徴。隙間などを有効活用して、ナチュラルなコロケーションに慣れていきましょう。