オーストラリアの働き方「経験を身につけて好条件の仕事を見つける」
オーストラリアに限らず海外の働き方で日本と違う部分として、いわゆるキャリアアップはフルタイムワーカー(正社員)だけでなくカジュアルワーカー(アルバイト)でも当たり前に意識しています。
未経験から経験を積み、自分の労働者価値が上がったと認識したら迷わずキャリアアップもしくは給料の交渉を自分からしていきます。
自分のステップアップのために転職、アルバイト先を変えていくことは世間的にみても当たり前。むしろ、自分の価値以下の待遇しかされていない職場に居続けるのは理解されづらいくらいです。
未経験者にありがちなこと
海外でよくあるのが、「現地での仕事経験がない」「英語が得意じゃない」など、周りのネイティブに比べてハンデが多いためか、十分に労働力を提供できるようになっても初心者扱いを受け続けている人。
未経験から仕事を探すのは簡単ではありませんが、一度働き口を見つけたらそこからはスキルアップ、経験の積み重ねです。過大評価しすぎないことはいいですが、例え数ヶ月でももう未経験者ではないことを自分で評価するべきです。
自分のスキルレベルを客観的に見るのは難しいことかもしれませんが、責任や仕事量が増えるタイミングで今一度、現在の待遇が見合っているのかをよく見直しましょう。
給料は自分から上げに行く
自分の仕事ぶりが確実にレベルアップしている。かつ、給料が低いと感じるようになるには理由があります。
まず、自分の職場での責任が多くなっていると感じる場面では、それなりに周りからの信頼度が上がっているからです。周りから頼られるようになればもう初心者扱いはされるべきではありませんよね。
お給料が低いと感じるのは、平均的な自分のスキルレベルで働く労働者の収入と自分を比べたときにもらっている額が少ないと目に見えて違いがある場合。
特にオーストラリアでは、年齢や職種、スキルレベルで最低時給が決まっています。自分のスキルレベルが上がっているのであれば、上司に昇給の交渉をしにいきましょう。
中には、当たり前のように仕事ができるようになったワーカーは自動的に上げてくれるボスもいます。なかなか上げてくれないからといって、自分が評価されるべきではないとは考えず打診を自分からすることです。
転職をする
もちろん「給料を上げて欲しい」と相談をし、明確な理由やスキル不足でまだ評価してもらえないのであればそれはまだあなたがそこで詰むべき経験がたくさんあるということです。目標となるレベルを提示されればそれに向かって努力を続けるのみ。いつ給料が上がるのか分からずに働かされることもなくなるので、目標を作るという意味でも交渉はとても重要なアクションです。
自分で自分が、確実に今よりも評価されるべきである、昇給を断られる理由が納得できないなら「転職」を考えるべきです。あなたの経験が認められるものなら、他の職場で面接やトライアルに行くと今よりも高条件でオファーをしてもらえるでしょう。
評価されるべき環境を自分から探しに行くこともあなたのキャリアアップのためにはとても重要なステップ。現在の職場に残る理由が「慣れ」だけなら、環境を帰ることをお勧めします。
職場を変えることを視野に入れていると現在のボスに相談をするのも良い交渉材料になります。給料を上げてでも引き止めたい人材であればあなたの希望を受け入れてくれる可能性もあります。逆に、ここまで伝えてなお納得のいかない理由で評価が変わらないのであれば、その職場であなたがキャリアアップできるチャンスはほぼありません。
実際の例
カフェ・レストラン系の接客業の実際の例です。
ワーホリでオーストラリアに来てから、初めは英語もままならない状態で最低時給でウェイトレスの仕事を始めます。職場での仕事スキルも上げつつ、英語力を確実に伸ばす努力を続けた結果職場ではある程度の責任のある仕事を任せられるようになります。
他の従業員との経験値の差、平均的な自分のスキルレベルから見ても時給を上げてもらえないかとボスに相談するも、「役職のあるポジション(マネージャーなど)以外は一律同じ時給。」「給料を上げることはできない」とのこと。
未経験から雇ってもらった恩と、職場での居心地が良く新しく仕事探しをするのが億劫でなんとなく留まってしまいますが、しばらくして「自分の目指せるものが今の職場にないのでは?」「このままずっと同じ仕事内容、上がらない給料のまま働くのか」と考えるようになりようやく他の職場に面接に行ってみることに。
なかなか好条件の職場を見つけるのには時間がかかったが、最終的には今よりもずっと良い時給かつ自分のキャリアアップにつながりそうなところを見つけそこで働きはじめます。
結果的に給料が上がっただけでなく、自分のモチベーションが上がり生産性がよくなりました。今までの経験から得た知識とスキルは他の職場ではしっかりと評価され、それに見合った待遇が提供されたのです。
常に自分を優先すること
私がオーストラリアに来てから変わった考え方は、常に自分を優先させること。
今までは
- 給料を上げてもらえない
- 仕事量だけが増える
- 新しく仕事を探すのが面倒
- 自分はまだ経験が足りないから
と言われるがまま、自分自身を過小評価しつずけ同じ条件で働いていました。し、それが当たり前だとも思っていました。
自分を優先させる考え方というのは
- 自分がどれだけの仕事ができるようになったか
- 自分がどのスキルレベルにいるのか
- 現状維持は効率が悪い働き方
- 自分が働きやすい職場を選べる立場
と常に自分のキャリアアップのためにどうするべきかを見極めるための力です。
同じ仕事を続けることだけが評価されることではありません。評価される環境を見つけることを大切にしましょう。